生命保険はじめました
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ここのところ、キャンパスでは夏休みのインターンのための就職活動が活発化している。先週は通称Hell Week(地獄の一週間)、面接に専念するための休みだったのだが、上手くオファーをもらえた人と相当苦戦を迫られた人、はっきり明暗が分かれたようだ。隣に座るクラスメイトも、コンサルティングファーム7社全滅だったそうで、相当滅入っている様子。そんな彼を慰めようと、こう言ってみた。***** そう落ち込むなよ。僕は毎日キミの隣に座っていて、キミがsmartだってことはよく分かってるぜ。 就職の面接は、能力が高いかどうを試すものではなく、お互いのフィット、求めるものが合致するかを試す、恋愛のようなものでしょ。魅力的かどうかは主観的な判断だから、飛びっきりの美人がいても、キミは付き合いたいと思わないかも知れないし、自分が見て魅力的だと思う人が、他の人から見たらそうではないかも知れない。 キミは優秀だけど、たまたま彼らが求めている人材と違ったら、それはしょうがないじゃない。キミにとっても、そんな相手はお断りだよ。自分にぴったりくる相手を、これから時間をかけて探せばいいんだ。 ***** 考えてみれば、キャリアは本当に恋愛に似ているのかも知れない。お互いを知り始める当初は、何度かデートをしながら、自分の一番いいところだけを見せるようにする。胸をときめかせながら、大きな期待を抱く。縁とタイミングが合えば、付き合いだすことになる。 はじめのうちは、すべてが新鮮で、楽しく思える。自分にとって最高の相手ではないかと、信じてやまないし、そう思い続けられるよう努力も怠らない。身だしなみも常にきちんとして、いいところを見せ続けられるよう心がける。相手を喜ばせるためなら、多少の無理も辞さない。自分の周りの友人にも、いかに素晴らしい相手かを自慢する。 次第に慣れてくると、多少の手抜きも出てくるし、相手の異なる面が見えてくるようになる。初めて朝まで時間を過ごしたり、旅行にでかけるなど、色々なシチュエーションをともにして、知らなかった一面を見る。プレッシャーがかかったときや喧嘩をしたとき、粗相をしたときなどの意外な反応に驚いたりもする。そうなってくると、自分が無理をしているのが、少しずつ我慢できなくなる。友人や先輩に相談してみたりもする。 自分の相手に不満を持ち始めると、自分の判断が間違っていたかも知れないと思い始める。あのときあれだけ素敵に見えたのはなぜだろう、視野が狭くなっていたかも、そう振り返ることができたらまだいい。そんな当初の甘酸っぱい思いはすっかり忘れて、不満ばかりが気になり始める。世間を見渡すと、自分の相手よりもいい人がいるような気がして、浮気心を持ち始めてしまう。絶対に分かれてやる、周りの人にはそう威勢よく言い放ってみるが、実際にはずるずるひきずって関係が続いてしまうことも少なくない。当初の理想は忘れて、「まぁ、こんなものだろう」と思い込んでしまっている人も多いはず。 それは、決して不思議なことではない。付き合い始めた当初と比べて、自分は少しずつ成長しているのに、相手はまったく変わってないのだから。自分が求めるものがより大きくなったら、それを相手が満たしてくれるか、満たしてくれる相手を新たに見つけなければならない。そのまま「安定」を求めて惰性で付き合い続けても、いつか不満が爆発するかも知れない。 長続きの秘訣も、共通している。まずは、可能な範囲でデューディリジェンス(事前調査)を行なうこと。流行や人の噂、第一印象、その他表面的な要素だけに基づいて判断するのではなく、自分が相手に求めているものは何か、相手が自分に求めているものはなにか、きちんと理解しておく必要がある。レファレンスを取る、つまり、以前その相手と付き合ったことがある人に話を聞くことができたらなおよい(わけないか)。 一度付き合いだしても、その関係はスタティックなものではなく、常に変化していくものであることを理解しなければならない。お互いに対するexpectationは、upfrontに協議しておこう。将来揉めたときに備え、紙に書き出しておくのも有用かもしれない。お互いにとってよい関係にするためには、相手が自分に刺激を与え続けられなければならないし、自分もそれに応えられるよう研鑽を続ける必要がある。そんな、変化し続ける関係であれば問題ない。仮に、それができなくなったときには、残念だけれど、次のステップへ進まなければならない。誰か知人のつてで紹介してもらうか、紹介所にいくか。逆に、ヘッドハンターに引き抜かれたり、相手に初対面で強引に誘われたりすることもある。僕たちの親の世代は、一度決めた相手と別れることはタブーとされていたけれど、今となってはそれも当たり前。なかには、ぽんぽん相手を変えていく人もいる。 考え出すと止まらない。就職・転職と恋愛は、似ている要素が多いなぁ。しかし、こんなことを夜遅く書き綴ってしまうのは、借りたばかりの、タンゴCDの音楽が僕のなかの情熱をかき立てているからだろうか?なーんて。
by diwase
| 2005-02-19 14:16
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