生命保険はじめました
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僕は小学2年生のクリスマスまで、サンタクロースがいると信じていた。もう少し正確に言うと、小学校に上がるくらいから、なんか最近サンタさんお願いしたものをくれなくなったなぁと、若干疑問に思い始めていたのだが(任天堂のテレビゲームを頼んだはずなのに、やたら教育的な配慮が行き届いた贈り物ばかりする奴だ)、その疑念が確信に変わったのが、小学校2年生の冬だったというわけだ。
クリスマスは、一年の一大イベントだった。人の記憶は不思議なもので、クリスマスの、あの胸がときめく子供の頃の感覚は、言葉では上手に表せないのだが、今でも不思議と呼び起こすことができて、膝のあたりがむずむずしてきそうな感覚を覚える。冬の空気にさらされた冷たい布団の中に入り、今年こそは起きていようと意気込むのだが、睡魔に負けてしまいあえなく眠りにつく。そして、翌朝は飛びっきり早く目が覚める。興奮しながら、クリスマスツリーがおいてあるリビングに走って向かう。すると、新しい紙の匂いがする、ぱりぱりの包装紙にきれいに包まれた、プレゼントが待っているのだ。 あれは、ロンドンで過ごした初めてのクリスマス。25日の早朝、リビングへ走ってツリーの下に僕のプレゼントを見つけた。今と同じよう、一秒でも早く見たいので包装紙はびりびりに破ってしまう。中に入ってた箱を開けると、やった!ずっと欲しかった、腕時計が入っている。いまなんじ って左手に時計をつけているのが、なんだかお兄さんになったように感じたのだった。サンタさん、やるじゃん!疑ってしまって、ごめんなさい。なんだか申し訳なく思う。イギリスは、北極に近いからやっぱりサンタさんも来易いのかなぁ。念のため、リビングの暖炉の中から、煙突をチェックする。随分と汚いけれど、多分ここから来たのだろう。ありがとう、サンタさん。 箱をいじっていると、名刺大のカードがぱらっと落ちた。"Warranty"。なんだろう?見ると、見覚えのある、父のサインがある。NoboruのNがびよーん、っと伸びているこの筆跡は、父にほかならない。ん?どういうこと????サンタさんからのプレゼントに、パパのサインがあるということは、うーーんっと、サンタさんがパパと一緒に買いに行ったのか、それともパパに頼んだのかなぁ。その瞬間、姉が言っていた言葉が脳裏をよぎった。大ちゃん、ばかだなぁ。サンタさんなんていないんだよ。パパが買ってきてるんだよ。お姉ちゃん何言ってんの。サンタさんいるに決まってるじゃん。あれ??? そんなこんなで、僕のサンタさんへの夢は、1984年の12月25日に、解けてしまったのでした。それにしても、子供の夢見る力ってすごい。もう一度だけ、あれだけ強く何かを信じてみたいものだ。僕は自分の子供に、少なくとも小学2年生まではサンタの存在を信じさせるよう、相当手の込んだ仕込みをしようっと。
by diwase
| 2004-12-24 16:02
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