生命保険はじめました
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明日の授業のリーディングで、「スポーツから学ぶチーム力向上」といったものがあり、久々に超・面白かったので備忘録代わりに。勝ち続けているスポーツチームと、ビジネスのチームの実証分析を比べながら、共通するポイントを7つ抽出しているのが、とても興味深い:
七つのレッスン Lesson 1: Integrate cooperation with competition 勝ち続けるチームでは、チーム内に協力関係だけでなく適度な緊張感を持った競争がある。スポーツのチームで言えば、レギュラーのポジション争い。(高い創造性で有名なデザイン会社)IDEOの例でいえば、それはブレインストーミングセッションの場。プロフェッショナルがそれぞれのクリエイティビティを見せ付けあい、チーム全員でどのアイデアを採用するかを決めていく。 ただし、この競争は ①場面を限って行なう(例えばブレインストーミングセッションだけ)、 ②特定の目的のみに向かって行なう(使えるアイデアをひねり出すこと)、 ③一定のルールのなかで行なう(他人のアイデアを批判しない)、 といった条件の中で行なうことが必要。営業成績を競う、といった無限定に競争を導入させるのでは、逆に協力関係を築きにくいので望ましくない。 Lesson 2: Orchestrate some early wins 前半に勝っているチームがそのまま試合に勝つ確率は、圧倒的に高いそうだ。同様に職場でも、"self-fueling spirals"と呼ばれる好循環に入ることが重要。小さな成功体験でよいので、早期の段階で経験するとメンバーお互いへの信頼とチームとしての自信が高まり、その後の活動に好影響を及ぼすそうだ。リーダーとしては作業を小さな括りに分けて、意識的に成功体験を作り出すことが必要。 Lesson 3: Break out of losing streaks 負け根性が身につくと、悪循環に入ってしまうが、ここからどうやって抜け出すかが重要。負け癖がついているチームはついつい外部のコントロール外の要因に負けの理由を見出しがちだが、そこでリーダーが実際に敗因がコントロール可能な要素にあることを示し、勝ちへ持っていくことを示すことができれば、メンバーのメンタリティも大きく変わる。 Lesson 4: Carve out time for practice 一流であればあるほど、練習の重要性を説く。試合と同じくらい、あるいはそれ以上に重要だ。にもかかわらず、我々はビジネスの現場では練習のために時間を取ることができず、常に本番だけを走り続ける。そこでリーダーが意識的に「練習」」の時間を作り出すことが重要になってくる。練習と失敗の場を、組織化して作っていくことが重要だ。例えば1ヶ月か四半期に一度、メンバー全員で集まって営業プレゼンテーションをレビューする。これによって、より早く深く組織としての力を高めることができる。 Lesson 5: Call half time 中間地点でタイムアウトをすることはとても有用。ビジネスの作業でも、ちょうど中間地点はチームメンバーがそれまでの活動を見直す、よい機会であるようだ。やり方は正しいか?改善できる点はないか?もしプロジェクトが長かったり、期限がない継続的なものであれば、リーダーが意図的に区切りとなるdeadlineを作って、その中間地点でチームがパフォーマンスをレビューをできる機会を作る。 Lesson 6: Keep team membership stable 勝ちチームは、メンバーがほぼ固定している。これによって、お互いの間合いが分かってチーム力が高まることは明らかだ。NBAで勝ち続けたチームも、商品開発を担当する50チームの分析も、同じ結果が出ている。同じメンバーで意味のある期間一緒に仕事ができるよう、意識的にスタッフィングをすることが必要。 Lesson 7: Study the game video 勝ちチームは、試合後にビデオを全員で見直すそうだ。これによって、自分以外の動きもよく見えるし、即座に改善点が見出せる。ビジネスの場でも、毎回数分でよいので、チームとしての動きでよかった点、よくなかった点を振り返る必要がある。 スポーツを事例にする際の注意点 Caveat: Choose the right sports team as a model チームはそのメンバー間の相互依存関係によって、野球型、アメフト型、バスケ型に分けられる。野球は個人間のやり取りが少ないのに対して、アメフトは各自が独自の役割を持ちつつもお互いに影響しあい、バスケはたった5名なのでお互いの動きが絶えず相互に影響を与え続ける。ビジネスの場合もこれらに例えられる。営業は野球型、組み立てラインはアメフト型、そしてクロスファンクショナルチームはバスケ型。自分たちのチームがどのタイプの動きをしているのかを意識していることで、ボトルネックを見つけることができる。 以上、出所: "Sports teams as a model for workplace teams: Lessons and liabilities" Nancy Katz (2001), Academy of Management Executive: The Thinking Magazine
by diwase
| 2006-02-23 15:59
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