生命保険はじめました
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今週号のBusinessWeekのカバーストーリー"Going Private" は、近年のPEブームをバイアウトファームで働く経営者の視点から捉えていて面白い。
ジャック・ウェルチはCDRというファンドの会長を、元IBMのガースナーはカーライルの会長を勤めていることはよく知られているが、他にも元フォードやGapの会長がバイアウトファームの投資先で活躍していることを取り上げ、いまや公開会社の経営者よりも、非上場化したビジネスの方が四半期毎の業績にとらわれず、長期的な視点から経営ができること、そして彼らにとっても金銭面でのアップサイドの可能性が高いことを強調している。ガースナーは、「公開企業の経営者に戻りたいとはまったく思わない」と述べた上、最近の米国株式市場における四半期毎の業績が過度に重視されることを問題視している。 今回面白いと思ったのは、これまでは「バイアウトファンドは短期的な利益のみを重視し買収先企業を切り売りする」、といった「バイアウトファンド=短期思考」という論調で語られることが(日本では)多いが、実際には平均的な株主の保有期間が半年以内であるという米国の実情にかんがみれば、簡単に売買できる株式市場の株主よりも、中期で大きなゲインを狙わなければならないバイアウトファンドの方が長期視野でpatientな株主であり、次の買い手にも魅力的と映るような持続可能な成長力を持った企業に育てあげなければならない、といったことだ。アクティビスト=ものいう株主の活躍が目立ってきた日本の現状は、米国の株式市場に少しずつ似てきていることも考えると、同様の議論が日本でもされるようになるのも遠くないだろう。 「バイアウトファンド=善」であると断定するつもりはないが、本質的な役割を踏まえたうえでバランスの取れた議論がされることが、今後の資本市場およびPE業界の発展にも望ましいと考えている。
by diwase
| 2006-02-21 15:56
| Private Equity
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