生命保険はじめました
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今回の旅行のハイライトは何か?と参加者に問うたら、間違いなくトップに上がるのが、箱根での大宴会。一同144名を要する大広間に、初めて身に纏う浴衣を着込み、畳の部屋に座り込んで懐石料理を食する。そして、ステージ上では、まるでディナーショーを見るような、日本の華麗な伝統芸の数々が繰り広げられる…
********** セブンイレブン鈴木会長の都合により、変則スケジュールで日・月・水を東京泊、火だけ一泊で箱根に出かけることとなった。この日は小泉首相との面談が直前になってキャンセルされてしまい、オーガナイザーの一人の友人である福田兄弟(元官房長官康夫氏のご子息)の案内のもと、国会議事堂を見学することになっていた。 バスの出発は午後一番だったので、その前に自分の「班」を引き連れて、八芳園にてお茶会の体験をすることに。ここの日本庭園は歩き回るだけでも一見の価値あるのだが、そこの茶室で、体験ができるとのこと。幸い品川から交通の便はよいので、11時過ぎから急いで出かけてみることとした。 僕自身は茶はまったくたしなみがないのだが、茶の道を外人に紹介する上では、岡倉天心の「茶の本」を引用せずにはいられない: "...Teaism is a cult founded on the adoration of the beautiful among the sordid facts of everyday existence. It inculcates purity and harmony, the mystery of mutual charity, the romanticism of the social order. It is essentially a worship of the Imperfect, as it is a tender attempt to accomplish something possible in this impossible thing we know as life..." "…茶道は、日常生活のむさくるしい諸事実の中にある美を崇拝することを根底とする儀式である。それは純粋と調和を、人が互いに思い遣りを抱くことの不思議さを、社会秩序のロマンティシズムを、諄々と心に刻みつける。それは本質的に不完全なものの崇拝であり、われわれが知っている人生というこの不可能なものの中に、何か可能なものをなし遂げようとする繊細な企てである。" …要は、かなり奥が深いものだということか。 茶室の中では、畳ではなく木のベンチのようなものに座るようになっているため、外人でも足を痛めずに堪能できる。静かにしなきゃ駄目よ、そう教えてあげながら、厳粛な雰囲気で作られたクリーミーでほろ苦いお茶を、出された和菓子とともに楽しんだ。皆も楽しかったって。これ、外国人を案内する際にはお薦め。 午後、ロビーに集合し、全員で国会議事堂へ向かう。ビジネスカジュアルといっていたものの、ちゃんとネクタイまでしてきてくれている人たちもいて、ちょっと嬉しい。it's all about respect、そう思うから。他方で、集合時間になってGパンやミニスカートで登場する不届き者もいて、東京においてくぞ!と脅して、急いで着替えてもらう。 国会議事堂内の見学は、さながら小学生の社会科見学のようだったが、わが国の意思決定がなされる場を一度見ておくのは重要と思い、じっくり楽しむ。建物内には「静粛に願います」とあちらこちらに書いてあるのだが、外人は読めないのをいいことに、すぐに騒ぎ出す始末。ハラハラしながら、場内を一周し、最後に入口付近で記念撮影。どうやって144名を一枚の写真に入れるのか分からなかったが、なんとか6列くらいの列になって、ぱちりと写すことができた。 ********** 天気がよく、背広を着ているので喉もかわくしとにかく暑い。バスの中では缶ビールを配り、しばらく休憩。1時間半程度で、箱根の宿に到着。おかだやは山奥で古びているが、初めての団体客には上出来。5時過ぎの到着だったが、7時の宴会までにお風呂を済まし、全員浴衣を着て大宴会場に集まるよう、指示する。 しかし、我々日本人一同には重大なミッションが待っている。急いでひとっ風呂浴びると、リーダーのNoriが待つ宴会場舞台袖に集合した。僕は指示通り、背広を持って。 「いいか、今日は一番重要な日だから。今日のでき次第で、皆のジャパン・トリップの成否が決まると言っても、過言ではないよ。気を引き締めてくれ!」 「はい!」 一同が声を合わせて、返事をする。そう、それは皆の心が一つとなった瞬間、まるで体育会系の部活の合宿の一コマ。 「今日は全部で5つあるから。一回しか言わないから、よく聞いて。まずは、幕が上がる前、皆で正座をして座布団の上に座るから。竹ちゃんの和太鼓にあわせて、幕をあげてもらう。ここで、深く一礼。イメージとしては、歌舞伎の襲名披露かなんかね。」 「乾杯の挨拶が終わったら、そのまま森の熊さん行くから。歌詞は、英語で作ったやつ、昨日カラオケでちょっと外人相手にやってみたから、その反応を受けてアレンジした。ポイントはさびで、「ビアビア イッキ・キ・ノーキー♪」の部分ね。皆もビール瓶とグラスを片手に持って、がんがん行って。ここで今日の流れが決まるから。「イッキ」はボストンの事前説明会でも、初日のゴンパチでも相当仕込んであるから、すぐに反応してくれると思うけど。外人のボランティアも何人か募って、ステージ上で飲ませよう」 「熊さん、5コーラスくらいあるけど、終わったら皆で一度食事しに行こう。腹が減っては戦ができぬ。10分くらいしたら、またステージに集まって。ダイスケ、ユースケ、竹、キミちゃん4人はスーツに着替える。他の人たちは、買ってきた衣装ね。ひげダンスやるから。4人用にめがねと鼻・ヒゲも買ってきた。」 「まず俺たちが先にテーマソング唄いながら、入場する。続けてミニスカポリス、ナース、タヌキ、黒子の順で入場して。この人たちは、周りで盛り上げ役だから」 「それから4人のスーツが入場。背広でヒゲダンスしながら芸をやっていくんだけど、いつも4人目のキミちゃんがオチだから。一つ目の種目はオーソドックスにビールイッキ、3人目まで順に、ヒゲダンスしながら小さなグラスでイッキしてもらうけれど、キミちゃんだけ特大ジョッキ渡すから。困った風な表情でやって」 「次に、割り箸加えてこの札をぶらさげて渡し合ってもらうから。3人目までは割り箸だけど、キミちゃんだけゴーヤ咥えてやってもらうから」 「続けて、ケーキのイッキ食い。3人目まで小さなカップケーキを渡すけど、キミちゃんだけフルサイズのお誕生ケーキだから。イッキに行って。できたら、顔をクリームまみれにしながら」 「最後に、日本酒ね。3人目までお猪口だけど、キミちゃんだけこれまた大ジョッキ渡すから」 「4人目もキミちゃんだけ異常につらいけど、HBSのカンバンしょってると思って、頑張って!」 「オス!」 「ヒゲダンス終わったら、また10分休憩ね。それから壇上に上って、尻文字ゲームやるから。最初は「HBS」とか簡単なので見本を示して、それから会場から挑戦者を募るから。男女一組で、男がやった文字を、女が当てる、というルールね」 「最初は4文字くらいの簡単なのにして、あとからありえない長い言葉やらせるから。ダイスケは司会役で、無理やり盛り上げて」 「了解!でも、「尻文字ゲーム」って、どうやって訳せばいいの?」 「うーん、そうだなぁ…「シリ」は英語で"butt"、「文字」は"alphabet"だから…」 「"alpha-butt"ていうのは、どう?!」 「おー、いいねー、Aya冴えてるねー。じゃぁ、それでいこう、あるふぁ・ばっと!」 「尻文字ゲーム終わったら、次は日本の伝統芸、二人羽織ね。これも挑戦者を募って、二人場オリでバナナとかケーキを食べてもらうから」 「最後に、この日のために皆で練習してきた、あの歌、振り付きでやるから。そう、ヒロミ・ゴウの、「エキゾチック・ジャパン」!みんな、ソロのパートと振りも忘れてないよね。ソロの箇所はバラードだから、じっくり聞かせるように歌い上げて。最後は、皆ではじけよう!」 「Yeah!」 日曜日の朝、寝不足にもかかわらず、全員で8時にスイートルームに集合して練習したこと、涙ながらに思い出す。 「じゃぁ、そろそろ皆が集まりだしたぞ。円陣組むぞ!じゃぱーーん・とりっぷ、2005!」 「おぅうううう!」 「よし、いくぞ!」 …そして、伝説が作られた。
by diwase
| 2005-06-04 10:19
| Japan Trip
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